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葬儀委員長・喪主 挨拶例
葬儀委員長・喪主の挨拶
葬儀委員長(お別れの会の場合は「お別れの会委員長」)は、社葬(お別れの会)の最終責任者として、まず弔問に来ていただいたことに対し、感謝を込めお礼を述べます。そして、故人の功績を称え、その人柄や生涯を紹介いたします。
また、会社として故人の遺志を継いでいくことを表明することも大切です。最後にこれまでと変わらぬ遺族への厚意をお願いし、挨拶を締めます。
喪主は遺族を代表して弔問に対するお礼、そして故人が生前お世話になったことへの感謝の気持ちを伝えます。
葬儀委員長挨拶例
〈葬儀委員長が社長の場合〉
本日は、故○○○○代表取締役会長の社葬を営みましたところ、皆様にはご多用中にもかかわらず、多数ご参列を賜り、誠にありがとうございました。
さらに、只今は株式会社○○○○の◯◯社長様、ご友人代表の◯◯様から心のこもった弔辞を賜りまして、御遺族の皆様と共に深く感謝申し上げます。
故人は先ほどの弔辞にもありましたように、正義感の極めて強い個性的なリーダーでした。昨今の厳しい経済情勢の中で会長が急逝されたことは、当社にとりましても大きな痛手でありますが、社員一同、故人の遺徳を損なうことなく、全力をあげて社業の発展に尽力する所存でございます。
生前、故人が賜りましたご厚誼に対し深く感謝申し上げますと共に、今後とも御遺族並びに私共に対し故人同様、ご指導ご鞭撻をいただきますようお願い申し上げまして、簡単ではございますがご挨拶とさせていただきます。本日は、誠にありがとうございました。
〈葬儀委員長が相談役の場合〉
本日は弊社相談役◯◯◯◯の社葬を執り行いましたところ、皆様方にはご多忙中にもかかわらず、多数のご来臨をいただきまして誠にありがとうございました。
◯◯相談役は昨年9月、体調を崩されご入院されましたが、奥様をはじめご家族の献身的なご看護により、11月にお元気になられご退院されました。私もお見舞いに幾度かお伺い致しましたが、その度に会社の様子など、種々、ご心配を交えてお話がございました。私も早くお元気になられて会社にお出かけ願い、ご指導をいただきたいとその日を楽しみにしていたのですが、本年4月、病いが再発し、周囲の願いも空しく急逝されましたことは誠に痛恨の極みでございます。
ご遺族のお悲しみを思いますと言葉もございません。しかし2人のお子様は立派にご成長され、お孫さんにも恵まれ、ご家族のことにつきましては何ひとつ心配のない、お幸せな方であったと存じ上げております。
生前、故人に賜りましたご厚誼に対し、深くお礼申し上げますと共に、今後共、ご遺族並びに当社に対し同様なご指導ご鞭撻をいただきますようお願い申し上げまして、式なかばではございますがご挨拶とさせていただきます。
本日は誠にありがとうございました。
喪主挨拶例
〈喪主が子の場合〉
遺族を代表し、一言ご挨拶を申し上げます。
本日はお忙しい中、父○○○の葬儀にご参列賜り誠にありがとうございました。父は長い入院生活を送っておりましたが、病院の先生方の暖かいご配慮で、最後は1週間だけでしたが自宅に戻ることができ、家族の中でやすらいでおりました。
自分が育てた庭の花を見ることが、何よりも本人の希望でした。意識をなくしましたのは亡くなる2日前のことです。静かに眠りにつきました。痛みもなく安らかでした。
自然をこよなく愛した父でしたが、静かに自然にとけ込むような、父らしい最後でした。
たくさんの方々からお見舞いの申し出をいただきましたが、誠に勝手ながらお断りしましたことをお詫び申し上げます。皆様のご厚情はその都度父には伝えておりました。父も慰められた様子でした。
父に生前賜りました皆様の暖かいお気持ちを心より感謝申し上げます。私も1男1女の父ですが、父のような人に愛され、自然に愛された一生を送れたらと思っております。
本日は誠にありがとうございました。
〈喪主が子の場合〉(家業の後継者として)
皆様には、大変ご多忙中にもかかわらず、またお寒い中を亡き父○○○○の葬儀に、かくも多数ご参列いただきまして誠にありがとうございました。私は長男の○○でございます。喪主として一言ご挨拶を申し上げます。
父・○○は○○県○○市で○○家の長男として○○年○月○日に出生致しました。○○商業を卒業後、東京に出て修業を積んだ後、祖父が創立した現在の○○株式会社に入社。○○年に同社を引き継ぎまして以来、幾度の変転の後、今日に至っております。社業がこれほどまでに発展できましたのも、ひとえに皆様方のご厚情のおかげと感謝しております。○○年悔いない生涯をおくって、故人も満足し、かつ感謝の念を持ってあの世に旅立ったことと存じます。
父になり代わりまして心からお礼申し上げます。今後は残った母を大切にし、家族力を合わせて父の意志を受け継ぎ、社業発展のために身を捧げる覚悟でございます。
亡き父同様、ご厚誼のほど切にお願い申し上げまして、お礼の言葉に代えさせていただきます。どうもありがとうございました。
※本項目は、講談社発刊/セレモア監修『社葬のすべて』から、一部内容を引用しております。