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社葬の知識 : 社葬・お別れの会の準備

TPOに合わせた遺族としての挨拶例

TPOに合わせた遺族としての挨拶例

死亡連絡

(病院でご逝去され、ご家族が会社へ連絡を入れる際)
「早朝に失礼します。私は、○○の長男でございますが、実は先ほど○○が病院で息をひきとりました。今後のことは、また追ってお知らせいたします。」


死亡連絡をする際は会社のどなたに連絡をするのか事前に相談しておきましょう。



葬儀日時の連絡

(密葬の通夜と告別式が決定し、ご家族が会社へ連絡を入れる際)
「通夜と告別式の日取りが決まりましたので、ご連絡申しあげます。通夜は〇日□時より、告別式は〇日午後□時より、○○○会館にて行います。皆様によろしくお伝えください。」


密葬には、会社の代表者が参列することが多いので、打ち合わせには会社としても関わっておくと良いでしょう。



僧侶への挨拶

(葬儀当日)
「ご多忙中のところお越しいただきましてありがとうございます。慣れないことばかりで手落ちの部分もあると存じますが、どうぞよろしくお願い申し上げます。」


密葬での僧侶への挨拶は、ご遺族に一任しますが、合同葬の場合は会社としてもお越しになられた僧侶にご挨拶されるのが良いでしょう。



弔問客への挨拶

「生前中は大変お世話になりました。本日はお越しいただきましてありがとうございます。」


密葬での弔問客への挨拶は、ご遺族に一任しますが、社葬、お別れの会、合同葬ではお越しになられた弔問客に、葬儀委員長はじめ会社の役員などがお迎えのご挨拶をいたします。



香典を受けるときの挨拶

(受付で参列者に申し述べることば)
「ご丁寧にありがとうございます。霊前に供えさせていただきます。」
「本日はご参列いただきありがとうございます。霊前に供えさせていただきます。」


社葬、お別れの会、合同葬では、会社が受付を担当するので参列者に十分配慮し、失礼のない対応をいたしましょう。



香典を辞退するときの挨拶

(受付で参列者に申し述べることば)
「大変恐れ入りますが、ご遺族、会社の考えでこの度は香典を辞退させていただいております。お気持ちだけお受けさせていただきますのでご理解ください。」


社葬、お別れの会では、会社が香典を受け取ると益金の対象となり、法人税が課せられるため、香典を辞退とすることが多いです。ご遺族がお香典を受け取ることは問題ありませんが、後程お香典返しをする必要があり、ご遺族の負担になることがあります。



出棺の挨拶

(密葬および合同葬での喪主から弔問客へ申し述べる挨拶)
「本日はご多忙のところ、わざわざご会葬いただき、誠にありがとうございました。生前からご親交いただきました多くの方々にお見送りいただき、故人もさぞかし喜んでいることと存じます。生前のご厚誼に対し厚くお礼申し上げます。これからは、私ども遺族一同、故人の遺志に沿うよう努めていく所存でございます。何卒、今後ともご指導、ご支援の程お願い申し上げます」


社葬、お別れの会、合同葬では喪主のご挨拶のほか、葬儀委員長が謝辞をのべます。



散会の挨拶

(葬儀がすべて終了し、会食が済んだ後の挨拶)
「本日はご多忙のところ、最後のお食事までお付き合いいただきまして、誠にありがとうございました。厚く御礼申し上げます。お陰様で無事お葬儀を終えることができまし た。親族一同、心から感謝いたしております。」


社葬、お別れの会、合同葬がすべて終了した後、喪主は葬儀委員長や会社の係員に対しご挨拶をいたします。



勤務先への挨拶

(社葬が終了し、後日喪主が会社を訪問した時の挨拶)
「先日の葬儀に際しましては、会社の皆様には何かとお世話になりありがとうございました。○○も、さぞ喜んでいたことと思います。在職中は、皆様にたいへんお世話になりました。」


葬儀を終えられていてもご遺族の悲しみは深いため、会社として丁重な姿勢や言葉遣いでお迎えいたします。



僧侶への挨拶

(葬儀終了後)
「先日の葬儀に際しましては、多忙のところ、たいへんご丁寧にお勤めを賜わり、ありがとうございました。お陰様で、無事に葬儀をとりおこなうことができました。」


社葬、合同葬の場合、会社も喪主と一緒にご挨拶にお伺いすることもあります。



病院への挨拶

(葬儀終了後、ご遺族がお世話になった病院に伺った際の挨拶)
「先日は、○○がたいへんお世話になり、ありがとうございました。皆様の心からのご看護には、故人もさぞ感謝していたことと思います。」


会社が挨拶に伺う必要はありませんが、ご逝去時、ご遺族に代わって会社が入院費用をお立て替えすることもあります。



葬儀委員長への挨拶

(社葬、お別れの会、合同葬が終了した後、ご遺族が御礼に伺った際の挨拶)
「先日の葬儀に際しましては、たいへんお世話になりありがとうございました。お陰をもちまして、無事に葬儀を済ませることができました。これからも、いろいろご相談にのっていただかねばならないこともあるかと存じますが、よろしくご指導賜りますようお願い申し上げます。」


葬儀委員長を社外の方へ依頼した場合は、会社としてもご挨拶に伺います。



法要の挨拶

(四十九日、一周忌などの挨拶)
「本日はお忙しいところ亡き○○のためにお集まりいただきまして、誠にありがとうございました。お陰様で、すべて滞りなく終えることができました。亡き○○もこれで安らかに眠れることと存じます。これもひとえに皆様方のお陰でございます。厚くお礼申しあげます。ささやかではございますが、心ばかりの粗膳を用意させていただきましたので、ごゆっくりおくつろぎください」


社葬を行った場合は、会社の代表者が法要に招かれることもあります。


※本項目は、講談社発刊/セレモア監修『社葬のすべて』から、一部内容を引用しております。

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